デジタル化された写真を、デジタル媒体で見るということ。

写真加工出来る世代において、偽物は本物となる。
今回の主題は「あなたのメディア媒体の環境を見直してみよう」です。

皆様は撮影した映像を何で確認しているでしょうか。また撮影された画像を何で鑑賞しているでしょうか。撮影後にカメラの液晶ですぐさま確認するのはデジタル世代としては当然の行為となりました。フィルム世代だと写真を現像するまで仕上がりを確認することは出来ませんでした。しかし今や液晶のついていないカメラは皆無と言って良いでしょう。どんなに安価なコンデジでも最低限の液晶画面はついています。そこで写真の出来を掴むわけですが、ちょっと待って下さい。その映像は本当なのでしょうか。

こんな経験はありませんか?カメラで撮影した後の写真データをPCで見ると、微妙に出来が違うと感じる。同じデータであるにも関わらず、何か違う。それはデータの違いではなく液晶の性能や設定の違いのためです。画面の大きさが違うだけでも印象は変わります。さらに画素数はもちろん、液晶の暗さやコントラストだけでも大きく違います。私の場合はタブレットPCで編集しているのですが、バッテリー優先モードになっています。そのためカメラの液晶よりも、より暗く見えます。そこから写真を加工しているため、実際は私のタブレットPCで見る場合に最適化しているのです。

しかし最後に見てもらうのは、鑑賞者の液晶画面になります。その液晶画面の設定が異なれば、当然写真の色味や印象は大きく変わります。たとえ寸分変わらぬ同じデータであっても、映し出すデジタル媒体が違えば、見え方も異なるのです。では一体、何を基準にすれば良いのか。現像された写真ならば、映し出す媒体は一つに定まります。しかしデータこそ同じであっても、映し出すものが多様になっている今、一体何に合わせれば良いのでしょうか。

正解は「デジタル化された写真を、デジタル媒体で見る場合は、本当の映像ではない」と認識しておくことです。それが加工されていない写真データであったとしても、です。デジタル媒体の環境によって見栄えが異なる以上、本当の映像はそこにはないのです。

だからと言って、偽物の映像が価値がないわけではありません。デジタルであったとしても、そこには確かに価値があります。偽物は本物に勝る場合もあるのです。そもそも見える世界は人によって異なります。生物学的な目の性能はもちろん、思考能力を有する人間では、言葉によっても世界の見え方は変わります。それは今に始まったことではありません。

デジタル化された写真を、デジタル媒体で見る場合、たまにはメディア媒体の環境を見直してみるのも必要だと思います。ちょっとした画面のコントラストや明るさの調整で、たとえデータは同一であっても写真は全く違う顔を見せるでしょう。

今、あなた見ているこの画面も、本当は全く違うかも知れませんね。


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Category: 魔法少女まどか☆マギカ
Published on: Sun,  05 2017 21:14
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