2/5開催のドールズインワンダーランド(名古屋まんだらけ)に行ってきました。

新しい経験は、新しい感覚を与えてくれます。
今回の主題は「結局のところ、私は臆病者でした」です。

早朝から出勤して、目的の仕事を終わらせた頃には、外はすっかり雨が降っていた。時計が示す時刻は10時半。車で行けばイベント開始時刻までは十分に間に合う時間だった。サービス残業の鬱憤を晴らすべく、私は車のエンジンを入れた。即売会へ行く目的は、基本的には小物を購入することである。しかし今回はもう一つ目的があった。「ディーラー様とのコミュニケーション」である。それはブログを始める前では考えられなかったことである。同好の友達がいない私にとって趣味は一人で行う自己満足であり、閉鎖的なものであった。しかしブログを始めてから、少人数ではあるものの私のブログを見て頂ける方がいるようになった。「ブログで載せるので、見に来てください」という一言を伝えたいと考えていた。

店舗開店前には傘を差した人の行列が出来ていた。それは「まさか全部参加目的の人なのか?」と不安を感じてしまうほとだった。入場無料の会場の大きさは、ブースが13卓と決して広いものではない。しかし会場に入ってみると、全ての人がイベントブースに向かったわけではなく、適度にスペースは確保されていました。大小様々なドール服から食品サンプルまで幅広く展開されていました。

人だかりの出来ているブースは接客に忙しく、卓前まで行くことすら難しいほどでした。ただし逆に人があまり集まらないブースもありました。飛ぶように売れるブースと、なかなか売買の行われないブース。私は人のいない所から見ていきながら、何かこれと似た不思議な感覚を思い出していました。

それは若い頃に行った「同人音楽ライブ会場」の一幕です。その時は、開園時間になっても、全く人が集まらず、その状態でライブが開始されました。私以外にほとんど視聴する人がいない中で、必死に歌う姿は少なからず私の記憶に残っています。どうやら有名なグループは後のプログラムにされているらしく、ライブ終盤は大勢の人で盛り上がったのですが、やっぱり気になったのは「観客のいない中で歌い切った最初のグループはどんな気持ちだったのだろう」ということでした。

人だかりの出来ているところは、それなりに活動しているグループのようで、応援している方がお話をしているようでした。しかし紹介文の中で「初参加」と書かれていた所には、なかなか人がいない状態でした。一人っきりの参加でも頑張っているその姿に、私は心のどこかで頑張ってほしいと願っていました。人の多さで趣味の良し悪しが決まるわけではありません。一人っきりでも続けることは立派だと、一人っきりでブログを続けている私と重ね合わせていました。

とはいえ、買い物となると話は別です。応援したい気持ちはあっても、私の財布の紐を緩めない限り、私は購入することはありません。少し前に高級ドール服を購入していたこともあり、平時よりも条件は悪く、「普段なら手を出してもいいかな」と思う出来のものも多かったですが、手が止まっていました。店舗売りよりも即売会の方が当然価格は安く、品質も良いものが多いのは分かります。だからと言って闇雲に買うほど私の財布の口は柔らかくありません。

そんな中、目についたのが手作りのワンピースでした。高級ドール服ほどの繊細さは無いものの、細かい装飾と明るめのデザイン、それに似合う価格が魅力的でした。「これは1,000円ですか?一つ下さい」と私がいうと、女性のディーラーさんは満面の笑みで答えて下さいました。さらに最初の頃に購入した人に対してオマケまでつけて下さいました。後で気づいたことでしたが、その方は「初参加」だったそうです。そうして私は当初の目的である一言を加えれば良かったはずでした。「ブログでアップするので、見に来て下さい」と。

しかし、結局のところ私は臆病者でした。私は声を出すことが出来ず、商品を受け取り、足早に会場を後にしました。私は帰り道の中で一人考えていました。「私は何がしたかったのだろうか?」と。ディーラーさんとコミュニケーションを取りたかったのは間違いありません。コミュニケーションを続けたいかどうかと言われると微妙だったのです。ブログは情報を垂れ流すだけのものです。応援はしたいと思いますが、それを見て頂きたいというのは、私の傲慢なのではないか。つまり「ブログを見にきて下さい」という要請をするのは失礼なのではないかと感じてしまったのです。

後で調べてみましたが、購入したディーラーさんはネットやブログを開いていないようでした(開いているなら、リンクが紹介記事に出てきます)。ディーラー名「陽と花」様からの衣装ですが、目印の無い中で、広大なネットの中で出会うことは困難でしょう。それでも交流した証として、この記事と写真を残したいと思います。

即売会は一期一会。それを感じさせる一日でした。


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Category: 魔法少女リリカルなのは
Published on: Sun,  05 2017 20:13
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6 Comments

めろ子  

その昔、生まれて初めて同人誌作って、イベント参戦したものの2冊しか売れなくて途方にくれた夏の思い出が蘇りました(笑)
底辺サークルの立場だった経験から言うと、ブログに掲載していただけるのってすごく嬉しいと思うんですよね。初参加だったらなおさらだと思います(*´∀`*)
私もドール系イベント参加してみたいなーと思いつつも、近場でまっったく開催されてなくてホント悲しいです(;▽;)でもいざ参加するとしたら、私もチキンなんでディーラーさんに声をかける余裕があるのかは疑問ですw

2017/02/06 (Mon) 12:29 | REPLY |   

さつき  

Re: タイトルなし

コメントいつもありがとうございます。
「ブログに載せますね」という一言だけでも言えれば良かったかも知れませんね。そこに「自分のブログを見てもらいたい」という自分勝手な欲望があったのが、負い目になったのかも知れません。あと見ず知らずの若い異性に声をかけるのが恐れ多い気がしたのかな。
同人誌は一回ぐらい出して見たかったなぁ。小説やイラストは部活動で出していたくらいです。何かを創作すること自体が楽しいですから。けど、人に良かったと言って貰えるともっと嬉しいものです。
ドール系即売会は店で買うよりもお得なのでオススメです。ハンドメイド系と同時開催も多いので、一般の方も多いですし、見て回るだけでも楽しいと思います。

2017/02/06 (Mon) 19:56 | REPLY |   

ガラスのクレア  

さつきさん、こんにちは。
まんだらけ行ってこられたのですね!
とっても可愛いお洋服ですね(*^_^*)

ゴージャスなドレスもすばらしいですがこんなキュートな赤いドレスも素敵!
わたしは洋裁を長くやっていますが、人形服は難しいなと感じます。小さいから縫いにくいだけではなくアクセントのつけかたとか人間のそれとはまたちょっと違うような気がします。この作家さんはリボン使いとか上手いですね。本当に素敵です!

2017/02/07 (Tue) 23:47 | EDIT | REPLY |   

さつき  

Re: タイトルなし

コメントありがとうございます。

自分のファッションは全く興味がなく、服のチョイスなんか全然わからないですが、ドールの場合は多少派手な方が映えますね。人間が着るとちょっと派手すぎる感じですが、アニメ顔と大きなリボンは良く合います。バレンタインをイメージされて作られたとのことでした。

布もしっかり縫い付けられているので、解けることはありません。即売会だと、やっぱり店舗売りよりも変わったドレスが安価で入手できるのでお勧めですね。ただ基本的には一点ものというのは弱点だったりはしますね。

2017/02/08 (Wed) 07:10 | REPLY |   

ガラスのクレア  

わたしもめっきり自分の服に興味がなくなってきました(^^)
なんででしょうね~なにかに情熱を注ぐと充足感が得られるからでしょうか。

そうですか。バレンタインを意識して!
ほんとね、ドール服は派手なくらいが可愛いですね。
う~ん。確かに一点ものが多いかも。だから直感でいいな!と感じたら即買わないと後から見に行ったらなかったりしますものね。

2017/02/08 (Wed) 17:15 | EDIT | REPLY |   

さつき  

Re: タイトルなし

続けてコメントありがとうございます。

私の場合は、良さそうなドール服があっても、なかなか即買い出来ない性質だったりします。なので、いつも「あの時購入しておけば良かったなぁ」と思ったりしますね。目の前に欲しいものがあっても、即決できないので、目の前で売り切れたことも経験していますね。

普段着も良いと思いますが、せっかくのドールなら、やっぱり普段見ない服装にさせたいですね。ドレス服が比較的多いのはここに原因があります。ウェディングドレスとか欲しいところですね。

2017/02/08 (Wed) 23:29 | REPLY |   

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