貯金のススメ【3】残業手当とタイムカード

お金を貯めるには、働き続けることの出来る職場であることが重要です。
今回の主題は「一言に残業手当といっても、その実は千差万別」です。

給与の多寡に関わらず、貯金を行うにあたり、大前提として仕事を続ける必要があります。いくら給与が高いとは言っても、出勤することの出来ない状態になってしまっては、本末転倒です。勿論個人の資質にも大きく関係しますが、この日本で、安心して仕事を続けることの出来る職場は非常に少ないと言っても良いでしょう。終身雇用制の崩壊を始め、自殺者数が毎年3万人を超え、うつ病による休職者は後を絶ちません。「労働基準監督署」の設置や「ストレスチェック」の実施、企業によっては「労働組合制度」を取り入れているとはいえ、基本的に労働者の方が弱い立場にあることは変わりありません。いくら会社に不満があったとしても、それは「個人のわがまま」と捉えられるでしょう。いわゆる「ブラック企業」と呼ばれるものです。

「ブラック企業」と言っても、捉え方も人マチマチです。ある人にとってはブラックだと思っても、他の人にとってはホワイトなのかも知れません。何より私個人が考えるに、「企業全部がブラック」ということは稀で、「企業内の部署で、自分の置かれた立場によって変わる」と考えています。ブラック企業の社長はブラックな労働環境で働いているのでしょうか。そんなわけはありません。会社というのは楽な部署もあれば、理不尽に辛い部署もあります。同じ給与を貰っていても、労働者はそれぞれ違うことを行うため、それは必然なのです。卑近な例でいえば、やはり「男女格差」でしょうか。マスコミでは「男尊女卑」の世界だと言われていますが、実際は逆であることが多いです。給与面の違いは判りませんが、労働環境だけでいえば、責任の重さや残業時間など女性の方が圧倒的に保護されていることが多いです。「男女平等」が叫ばれて久しいですが、実際働いている女性で、男性と同じことはしたくないと考える人は多いのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、それでもブラック企業の見分け方は少なからずあります。その手段が「残業手当の内容確認」です。「一日8時間労働、月40時間労働」が基本とはいえ、その基本を忠実に守っている会社はごく少数に限られます。残業時間の多さは勿論、時間には表記されない「サービス残業」から、そもそもタイムカード自体の無い会社も少なくありません。私の前職の会社がそうでした。

残業手当の内容としては主に下記の種類があります。

①残業手当そのものが無い(タイムカードがなく、基本給に残業代が含まれているタイプ)
②残業時間の振替休日制度(タイムカードがなく、賃金支払いしない代わりに、代休を取得させるタイプ)
③残業みなし制度(タイムカードがなく、いくら仕事しても一律の手当てとして支給するタイプ)
④残業時間上限制度(タイムカードはあるが、金額の付く残業上限が決まっており、それ以上は無給)
⑤残業時間全てに賃金を支払う制度(タイムカードがあり、通常・深夜残業の区別がある。これが本来の制度)
⑥残業時間全てに賃金を支払う制度だが、社内風土によりタイムカードを切り、仕事を強要される。

いわずもがな、⑤が最も良い環境です。①~④の場合「仕事を長くする方が美徳」という風土の可能性が高いです。なぜなら、長時間働かせ続けた企業にとっては得だからです。運よく⑤の会社に入ったとしても、場所によっては⑥になる可能性があります。⑤と⑥の見分けは困難です。職場の雰囲気もありますし、上司の方針もあります。また自分の能力と仕事への姿勢も問われます。残業代目的でダラダラ仕事する人もいないわけではありません。

いくら好きな仕事をすることが出来たとはいえ、長時間働き続けることは困難です。コミカルに描かれているとはいえ、アニメ「NEW GAME!」で描かれている社内風土は熾烈を極める環境であることは想像に難くありません。「2日に1回しか家に帰れない職場」が本当に良いと言えるのでしょうか。終電を超えてまで仕事をしたところで、人間のパフォーマンスは上がりません。適切に休みを取るからこそ、短時間で良い仕事が出来るのです。残業制度の確立は、長時間労働への唯一の足枷です。「タイムカードを切って仕事する」場合もあるでしょうが、最低限タイムカードがあり、働いた分だけ残業代が出るところを狙いたいものです。

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Category: 這いよれ! ニャル子さん
Published on: Sat,  06 2016 11:06
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2 Comments

ジョン・ディー  

1

4時間早出してきた人間に8時間の残業(尚休憩はトイレと水分補給のみ)ですって!!
しかもその6時間後に出勤しろと!?
な職場に居ましたがあれはイカンです

手当ては中々に出ましたが心と体の疲弊が凄まじくて、冗談抜きで人としての何かがゴリゴリ削られて行きました……

一部の公務員のような真っ白とは言わずとも、白さが見える職場でなければ……いずれ壊れますからね……

2016/08/11 (Thu) 00:03 | REPLY |   

さつき  

Re: 1

命を削ってまでお金を得るのは本末転倒ですよね。避けたいところです。

正直なところ、私も同様の職場にいましたし、今の職場もトラブルの有無により、運が悪いと、家の滞在時間は睡眠時間だけということもあります。ただ、なかなかホワイトな職場にあたるかどうかは、見かけではわからないのが実情ですよね。今は物流業務に携わっていますが、転部すればどうなるか分かりませんし。

逆を返すと、長時間労働の職場だとお金が貯まります。なぜなら平日は勿論、休日はクタクタで何も出来ないので、「お金を使わない」いや「お金を使えない」わけです。そうすると自然と仕事以外の興味が無くなってきて、うつ病へ向かうわけです。

「お金を貯める」よりも「お金を稼ぎ続ける」ことに配慮したいものです。大人になると、結構難しいですが、それでも趣味は大切にしたいところですね。

2016/08/11 (Thu) 10:42 | REPLY |   

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