ドール恋愛記【05】童貞を失った瞬間
2016/03/27
――据え膳食わぬは男の恥、だよ。
彼女のその言葉だけ、私は今もなお鮮明に覚えています。
結論から言うと、その日私の純潔を失われました。眼鏡をかけたアニメオタクの草食男子の私が、彼女を襲えるわけがありません。背中に彼女の体温を感じ、その細い蛇のように今にも私の局部に絡みつこうとしているにも関わらず、全身の筋肉は硬直し、カタカタと小刻みに震わせて、石のようにじっと耐えることしか出来ませんでした。
彼女にとって、その行為は「お礼」だったのか、それとも本当に私に対しての「好意」からなのか。中学三年から培った男性経験が豊かな彼女に取って、コンドームを使用した性行為は、すでに特別な意味は無かったのは確かです。それが例え彼氏が居た状態で、二股の状態になろうとも。
しかしながら私にとっては大きな意味を持っていました。彼女の彼氏とはサークル内の同学年で、友達だったからです。友達の彼女と関係を持つわけですから、童貞だった私にとって、それがどれだけ重大な事柄なのかは想像に難くありません。友達を裏切ることになるわけです。そんなことを喜んで受け入れるほど、私は大人ではありませんでした。それでも尚、私の陰茎は固くなる一方でした。
ひんやりとしたコンドームの潤滑油の冷たさとその強い締め付けに、当時私は驚いたものです。手慣れた様子でセットされていく陰茎を眺めながら、私の頭の中では、心臓の音だけが断続的に響いていました。そんな私の反応を見て、彼女は「にっこりと」微笑んでいました。その機微を含んだ笑みに対して、的確に表現する言葉を今なお思いつくことが出来ません。
それでも、その妖艶な姿は私を魅了するのに十分でした。行為は、ゆっくりと時間をかけて、とても丁寧に行われました。彼女にとって女性を知らない私の反応は、あたかも男性が女性の処女を奪う心地がしていたのでしょう。
そう、まるで私は壊れやすい『お人形』のように扱われたのでした。
という感じで、お後がよろしいようで。今回はここまで。

彼女のその言葉だけ、私は今もなお鮮明に覚えています。
結論から言うと、その日私の純潔を失われました。眼鏡をかけたアニメオタクの草食男子の私が、彼女を襲えるわけがありません。背中に彼女の体温を感じ、その細い蛇のように今にも私の局部に絡みつこうとしているにも関わらず、全身の筋肉は硬直し、カタカタと小刻みに震わせて、石のようにじっと耐えることしか出来ませんでした。
彼女にとって、その行為は「お礼」だったのか、それとも本当に私に対しての「好意」からなのか。中学三年から培った男性経験が豊かな彼女に取って、コンドームを使用した性行為は、すでに特別な意味は無かったのは確かです。それが例え彼氏が居た状態で、二股の状態になろうとも。
しかしながら私にとっては大きな意味を持っていました。彼女の彼氏とはサークル内の同学年で、友達だったからです。友達の彼女と関係を持つわけですから、童貞だった私にとって、それがどれだけ重大な事柄なのかは想像に難くありません。友達を裏切ることになるわけです。そんなことを喜んで受け入れるほど、私は大人ではありませんでした。それでも尚、私の陰茎は固くなる一方でした。
ひんやりとしたコンドームの潤滑油の冷たさとその強い締め付けに、当時私は驚いたものです。手慣れた様子でセットされていく陰茎を眺めながら、私の頭の中では、心臓の音だけが断続的に響いていました。そんな私の反応を見て、彼女は「にっこりと」微笑んでいました。その機微を含んだ笑みに対して、的確に表現する言葉を今なお思いつくことが出来ません。
それでも、その妖艶な姿は私を魅了するのに十分でした。行為は、ゆっくりと時間をかけて、とても丁寧に行われました。彼女にとって女性を知らない私の反応は、あたかも男性が女性の処女を奪う心地がしていたのでしょう。
そう、まるで私は壊れやすい『お人形』のように扱われたのでした。
という感じで、お後がよろしいようで。今回はここまで。

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